小児歯科

子どもがむし歯になる原因

歯の質

エナメル質や象牙質などの歯質が弱いと、むし歯のリスクが高まります。特に乳歯や生え替わり直後の永久歯は、歯質が不安定で歯の表面も粗く、細菌や汚れが付きやすい状態であり、むし歯には特に注意が必要です。

糖質

むし歯菌（ミュータンス菌）は、糖質をエサに増殖し続けます。甘いお菓子やジュースが好きで、食事をだらだらと摂って歯磨きを怠ると、お口の中がむし歯になりやすい環境が作られてしまいます。

細菌

むし歯菌の大きさは、約1マイクロメートル（0.001mm）と非常に小さいですが、歯垢（プラーク）を作り出して歯の表面に付きます。糖質を分解して酸を作り出すことが特徴です。酸に弱い歯からカルシウムやリンなどの成分が溶け出し、穴が開いてむし歯になるのです。

子どものむし歯予防の大切さ

むし歯になり、歯を削る処置がたった1回でも必要になれば、以前と同じ健康な状態に完全に戻すことは不可能です。また、むし歯の原因は、歯質・糖質・細菌などの要素が複雑に絡み合っています。予防を実践できなければ、再発と治療を繰り返す「負の連鎖」から抜け出せなくなります。幼い頃からできるだけ早くむし歯予防に取り組み、歯とお口の健やかな成長をめざしましょう。

当院の予防処置

ブラッシング指導

お子様の大切な歯をむし歯から守るために、当院の歯科衛生士が一人ひとりの目線に立った歯磨き指導を行います。小さな頃から正しい磨き方を身につければ、大人になってからも、むし歯や歯周病になりにくいお口の環境を維持できます。ぜひ楽しみながら歯磨きトレーニングを続けましょう。

フッ素塗布

乳歯や生えたばかりの永久歯は、歯の表面の「エナメル質」が薄いことが特徴です。そのため、むし歯に感染するリスクが高くなっています。そこで有効なのがフッ素塗布です。フッ素は歯質を強くしたり、細菌の繁殖を抑えたりするなどのメリットがあります。

シーラント

歯科用のプラスチックで溝を埋め、汚れを溜まりにくくする処置をシーラントと呼びます。小児期のむし歯予防に効果的です。特に6歳臼歯という、最も早く生えてくる永久歯の治療に適しています。